ヴィクトリアスタイルの意味って?歴史・インテリアについて触れてみる

ヴィクトリアスタイルという言葉を聞いたことはあるでしょうか。ヴィクトリア女王時代に英国で流行したスタイルのことですが、ヴィクトリア調のファッションや、ヴィクトリア調のインテリアなどがあります。

そこで今回は、ヴィクトリアスタイルの意味や歴史、ヴィクトリア調のファッションやインテリアについてご紹介します。

ヴィクトリアスタイルの意味と歴史

ヴィクトリアスタイルとは、1837~1901年のヴィクトリア女王時代に英国で流行したスタイル。フリルやレースをふんだんに使った襟や袖口や、豪華な装飾がされています。コルセットでウエストを細く締め付けて、パニエなどでスカートを膨らませたスタイルが特徴です。

ヴィクトリア女王の時代に、ファッションを楽しむことができたのは貴族や王族の限られた人だけでした。しかし、ヴィクトリア女王時代に流行したファッションは、現代にも大きな影響を与えています。

そして、ヴィクトリア朝時代が終わると、エドワード時代が始まります。エドワード朝時代には、ヴィクトリア朝時代の優雅なスタイルを引き継ぎつつ、スポーツもしやすいように動きやすさも加えれらました。

ヴィクトリア調ファッションとは

ヴィクトリア調のファッションは、1850年代頃にはスカートの部分にレースの段々があるものが流行っていました。そして、スカートを膨らますためのクリノリンが流行しました。

クリノリンが流行る前は、スカートを膨らますために、アンダースカートやペティコートなどを何枚も重ね着していました。クリノリンは、軽やかに動くことができたので、当時の女性はほとんど着用していたのです。

そして、1860年代になるとスカートの形が丸型や、ピラミッド型、後ろだけ膨らませた形などバリエーションが増えていきます。先ほどのクリノリンは、急激に廃れていきます。代わりに流行したのがバッスルスカートというものです。これは、巨大な尻尾のようなものを後ろにつけたものです。

1890年代には、袖に膨らみを持たせたデザインが登場し、スカートよりも上半身に膨らみを持たせたものが流行します。袖の上の部分が膨らみ、手首にかけて細くなるスタイルの女性が増えました。

ヴィクトリア調のインテリアとは

ヴィクトリア調のインテリアは、西洋アンティーク家具の中でも美しい豪華な装飾が魅力的です。ヴィクトリア調の家具は、貴族だけではなく、ブルジョア層と呼ばれる裕福な市民の間にも広まりました。

ヴィクトリア調のインテリアの装飾は多様で、古代ギリシャ風のものや、ゴシックやバロック調のものなど、過去の美術の様式を取り入れたものがあります。ヴィクトリア調のインテリアは、イギリスの落ち着きや堅実さを愛する国民性により生まれました。

シックな色合いと上品で深みのあるデザインが特徴です。見た目が美しいだけではなく、実用性もあることも魅力の一つです。現代のインテリアにも美しく溶け込むような家具が豊富にありました。

まとめ

さて今回は、ヴィクトリアスタイルの意味や歴史、ヴィクトリア調のファッションやインテリアについてご紹介しました。ヴィクトリアスタイルは、レースやフリルを使ったアイテムなど、現代のファッションにも取り入れられている部分があります。

花柄やレースを取り入れたクラシックなファッションは、ヴィクトリアスタイルの影響を受けて、現代でも人気のファッションに変化したのかもしれませんね。