羽生結弦選手のメンタルの強さはどうやって生まれたの?経歴は?

平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で金メダルに輝いた羽生結弦選手は、誰もが知る有名なスポーツ選手の一人ですよね。羽生結弦選手と言えば、東日本大震災での被災、中国杯の衝突事故、全日本選手権後の手術などさまざまな逆境を経験してします。

しかし、それらの経験を成長に変えて、フィギュアスケートでは素晴らしい成績を納めています。では、なぜこんなにメンタルが強いのでしょうか。逆境に負けない強い心は、自分の中にあるネガティブな感情とうまく付き合うことが重要なのです。

そこで、今回は自分のネガティブな感情との付き合い方、羽生結弦選手のメンタルの強さ、羽生結弦選手の経歴についてご紹介します。

自分のネガティブな感情は否定するより客観的に把握する

もし、あなたが恐怖や不安、緊張など、感じたくない感情が生じたとき、その感情を否定したり、無視したり、払拭しようとしてはいないでしょうか。こういった対応は良いとは言えません。

なぜなら、嫌な感情を抑えようとすればするほど、ますます大きくなってしまい、健康が損なわれるリスクが高くなってしまうのです。例えば、恐怖を感じると心臓がドキドキするでしょう。

感情は、私たちの体内の器官や免疫系の防衛機能、身体の状態を整えるために体内を循環している多くの化学物質の作用に影響を与えるのです。これは、人間が自然界で生き残っていく中で、命の危険を感じた時に、逃げたり、戦ったりするために起こるようになった反応なのです。

身体がすぐに反応できるように感情を生じさせているのに、その感情を否定したり無視したりすると、「対応しないと危険なのに、メッセージが届いていない」と思ってしまい、消そうとした嫌な感情はどんどん大きくなってしまいます。

このため、現代社会のほとんどの場合においては、感情を鎮めて客観的に現状を把握することが重要です。

羽生結弦選手のメンタルの向き合い方

嫌な感情が生じたときは、まずその感情と向き合うプロセスを踏むことが大切です。一つ目は、まずその感情に気づき、受け止めましょう。次に、感情が生じた原因を把握して認めます。最後に、言葉で表現します。

羽生結弦選手は、2015年NHK杯で世界最高得点322.40点を記録しました。その2週間後にスペインで開催されたグランプリファイナルでは、本番前に緊張感が高まってしまったと言います。

そのときに、羽生結弦選手はまず、「自分は今、緊張している」と緊張の感情を受け止めました。そして、「NHK杯を超えたいと怒っているかた緊張している」と緊張の原因と把握して認めます。最後に、NHK杯を超えたいと思っている自分を認めて受け入れよう」と言葉で表現したそうです。

このようなプロセスを踏むことで、「メッセージは届いた」と判断するため、その感情は次第に収まってきます。感情は、身体からの大切なメッセージなのです。そのため、どんなに感じたくない感情であったとしても、感情が沸いたら、まずきちんと気づき、受け止めてあげることが重要です。

羽生結弦選手のメンタルの強さは自己コントロールできる力

羽生結弦選手は、メンタルの強さが飛び抜けているアスリートの一人と言われています。では、このメンタルの強さの秘訣はなんなのでしょうか。

羽生結弦選手は、自己コントロールできる力が優れていると言われています。ここでは、スポーツ選手のタイプ、自己コントロールの重要性についてご紹介します。

スポーツ選手には「獲得型」と「防御型」のタイプがある

一流のスポーツ選手には、「獲得型」と「防御型」の2つのタイプがあります。どうすれば勝てるかと考えるのが獲得型で、ミスしないようにするにはどうすれば良いか考えるのが防御型です。羽生結弦選手は獲得型の選手でしょう。

自己コントロールできる力が重要

周囲に影響されずに、自分が勝つためにできることを冷静に判断してそれを実行できる力が大切なのです。スポーツ選手には怪我が付きものですよね。その時に置かれた状況でできないことをやろうとすると精神的に不安ゾーンに陥ってしまうのです。

そんな状態でも意図的に自分への課題を下げることができる選手が勝てる選手なのです。その力を羽生結弦選手は備えているからこそ、大舞台で結果が出せると言えるでしょう。自分のスキルが下がってきた時に、焦るのではなく、自己コントロールできる能力が抜群に高いのです。

羽生結弦選手の経歴

羽生結弦選手は、1994年12月7日生まれで、宮城県出身です。4歳からスケートをはじめ、小学6年生の時には「天才スケート少年」と呼ばれていました。

中学校1年生の時には、全日本ジュニア選手権3位となり、翌シーズンに初優勝を飾っています。

2014年2月のソチオリンピックでは、アジア人初となるフィギュアスケート男子金メダルに輝きました。そして、2016年公開の映画「殿、利息でござる」にも出演しています。

また、2018年の平昌オリンピックでは連覇を飾り、国民栄誉賞も受賞しました。

まとめ

さて、今回は自分のネガティブな感情との付き合い方、羽生結弦選手のメンタルの強さ、羽生結弦選手の経歴についてご紹介しました。嫌な感情が生まれたときは、冷静になって自分を客観視して、落ち着いて受け止めることがポイントです。

逆境に立ち向かうときは、人生誰にでも訪れるでしょう。乗り越えないといけない場面が来たときは、冷静に自分を見つめてみましょう。