1950年代のファッションには、現在のトレンドにも繋がっているアイテムや着こなしがたくさんあります。その中の一つに”ニュールック”というファッションスタイルがあります。
そこで、今回はニュールックの意味やニュールックファッションについてご紹介します。
ニュールックとは
ニュールックとは、1947年にクリスチャン・ディオールが初めてのコレクションとして発表した新しいシルエットのこと。モードの中に女性らしさを蘇らせたということで、当時は画期的なスタイルでした。
ニュールックファッションについて
ゆったりなだらかな肩に細く絞ったウエストや、長くてフルなフレアスカートが特徴です。このスタイルの型から、数字の「8」を当てはめたライン「8ライン」とも呼ばれています。女性的でエレガントなシルエットが特徴的で、平和のシンボルと言われました。
ニュールックは「新しい」という意味がありますが、歴史的に見ればこれはリバイバルなのです。それは、16世紀以降の女性服の基本型の現代的アレンジと言えます。戦時中は女性らしさを抑制したストイックなファッションが中心でしたが、戦時解放されると、より女性らしさを強調するファッションを時代は求めていました。
ディオールはこれに答えるかたちで「ニュールック」を発表しました。そのため「平和のシンボル」と言われる由縁です。また、ニュールックよりも過去のスタイルとまったく同じというわけではなく、ディオールのファッションは装飾が少ないシンプルなデザインです。
ちなみに、それまではパリがファッションにおける絶対的な中心でありましたが、戦後の大衆社会において、大量生産が必要になりました。そんな中で、イタリアとアメリカでは新たに独自のファッション産業が発展していくことになりました。
まとめ
さて、今回はニュールックの意味やニュールックファッションについてご紹介しました。古さを感じさせないスタイルは、現在のファッションにも取り入れられている部分が多くあります。
ぜひ、この機会にニュールックのファッションを取り入れて、普段のコーデをレトロに着こなしてみてはいかがでしょうか。